IC付きクレジットカードが増えている理由。2018年に義務化予定!
ICチップ付きクレジットカードはセキュリティが高い
従来のクレジットカードは『磁気ストライプ取引』が行われていました。
コンビニなどで、カードをサッと機械に通すだけで使える方法ですね。
磁気ストライプ取引は、裏面に磁気に隠されたバーコードのような物を読み取って、その情報を元にクレジットカード会社と情報の取引が行われます。
しかし、磁気ストライプ取引の欠点としてセキュリティが貧弱であるという問題があります。
バーコードは目には見えませんが、専用の機械にちょっと通すだけでカンタンにコピーすることが出来てしまいます。
それに比べて、IC取引のクレジットカードであれば、ICカードの中に暗号化されたデータが入っているので、カンタンにコピーすることが出来なくなっています。
ICチップだとスキミングされないの?
IC取引だと、従来のスキミングの方式で情報を盗み出すことができなくなります。
ICチップの中から暗号化された情報を取り出せても、暗号を解くことが出来ないように工夫されているので、安全性が高くなると考えられます。
さらに、ICチップにはデータの容量が磁気ストライプの何百倍も入ります。
磁気ストライプの場合、72文字前後の情報でしたが、ICカードになると8000文字以上入ります。
ICチップの容量も年々増えてきているので、さらに暗号化された情報が増えて、盗み出すことが困難になっていくのでは無いでしょうか。
2020年までにICカード加盟店を100%に?
オリンピックに向けて2018年にIC取引が出来る端末を、加盟店に置くことを義務化する法改正が予定されていますが、2020年までに100%になるのは現段階では難しいと考えられます。
コンビニなどの大手のチェーン店であれば、IC取引に推移していく事が可能でも、個人商店などの端末はそのままになる可能性も。
ですが、着実にIC取引へとクレジットカードの使用方法が変わってくるので、カードの不正利用や、情報漏えいの危険性が少なくなっているので、安全性が高くなるのは間違いありませんね。
自分たちにどれぐらい影響があるの?カード取替は必要?
2020年にカード読み取り端末のIC取引対応にすることが義務化されていますが、一般の利用者への影響はほぼありません。
2016年現在で、磁気ストライプ取引が行われ物よりも、IC取引が行われる物のほうが多くなってきているので、変化に気づくことすら無いかもしれません。
サインをシていた所が暗証番号を入力する、に変わる程度です。
今までの磁気ストライプ取引であれば、サインをしていたところが、IC取引の場合は、暗証番号入力で決済が可能になります。
サインの場合は、筆跡を真似るなどの問題がありましたが、暗証番号は本人しか知り得ない情報ということで推奨されているようです。
ICチップがついてないクレジットカードは交換してもらう?
現在磁気ストライプのみのクレジットカードは少なくなってきていますが、まだ少し現存している場合があります。
お手持ちのクレジットカードにICチップが無い場合でも、基本的には問題ありません。
IC取引が主流になっても、磁気ストライプの読み取り端末と複合になっている事がおおいので、普通に使うことが出来ます。
磁気ストライプの異常など、使えなくなった場合は、クレジットカード会社に電話をして交換してもらうぐらいで大丈夫です。
クレジットカードの有効期限が来た時に、更新されてICチップがつく、と考えれば良いでしょう。