奨学金はクレジットカードの審査にプラス?マイナイス?関係性を解説

奨学金を借りているとクレジットカードが作れないって本当?

『奨学金を借りているとクレジットカードの審査が通らない』という噂を聞いたことがある人も少なくないと思います。
答えから言えば奨学金とクレジットカードの審査は直接的な関係はないです。

全く関係がないと言われればNOとなります。

日本学生支援機構の奨学金はクレジットヒストリーに影響する?

日本学生支援機構の奨学金は『個人信用情報機関』に登録してあります。
この個人信用情報機関に遅延などの情報が登録されると、俗に言うブラックリストに登録される、という状態になります。

ですが、日本学生支援機構は他の金融機関と違って少し特殊なようです。

返還開始後一定の時期における延滞者について、当該延滞者の情報を個人信用情報機関に提供することにより、延滞者への各種ローン等の過剰貸付を抑制し、多重債務化への移行を防止することは、教育的な観点から極めて有意義であるとの提言を受け、延滞者に限って、その情報を個人信用情報機関へ提供する

引用:日本学生支援機構

日本学生支援機構の奨学金の場合、他の金融機関の借入と違って『該当遅延者の情報を個人信用情報機関に提供する』という記述があります。
つまり、遅延などをしなければ、情報が一切提供しないということです。

日本学生支援機構の奨学金はちゃんと返済してれば、審査に全く影響がない

日本学生支援機構の奨学金は遅延者以外、信用情報機関に情報を送られないため、審査に対して影響がありません。
他の金融機関の場合、借入額や返済などの情報も全て記載されるのですが、日本学生支援機構に関してはその情報は載らないためです。

つまり、奨学金の返済経歴がないので、審査にマイナスになることは一切ありませんが、プラスになることも一切ないのです。

日本学生支援機構の奨学金返済を延滞したら審査に悪影響

奨学金の返済を延滞をした場合は、クレジットカードの審査に大きな影響を与えます。
クレジットカードを作る際には、現在の借入額や返済の経歴が調べられるのですが、これに遅延があると『買ったもののお金も払わない可能性が高い』と判断されて、カードが発行されない事になりかねません。

特に日本学生支援機構の延滞の記述は、他の金融機関の記述よりも重要度が高いと考えられます。

奨学金遅延・延滞のマークは他の金融機関より危ない理由

奨学金を遅延をしていると、個人信用情報機関に遅延マークがツケられます。
ですが、この情報が信用情報機関に渡されるのは『3ヶ月連続の遅延』から。

つまり、3ヶ月間返済の引き落としなどが行われないということなので、返済能力が著しく低下している、という判断がなされるのです。
返済能力が低下していると、新たにクレジットカードを作ろうとしても、使った金額を返さない可能性が高い、という理由からクレジットカードの審査落ちに繋がると考えられます。

それに対して、他の金融機関の場合は、1日でも送れたら信用情報機関に送信されるので、遅延マークが1つだけ等の場合「たまたま支払が送れただけだろう」という判断も出来るので、奨学金の遅延・延滞マークよりも比較的安全だと言えます。
基本的に遅延・延滞のマークは無いことに越したことはありません。

奨学金を使っても、クレジットカードは気にせず申込しましょう

日本学生支援機構の奨学金は学生が学業に専念するための支援金です。
借入にはなりますが、他の金融機関よりも金利が低かったり、返済の余地などが多くあるため、気にしすぎない事が大切です。

ただし、クレジットカードも奨学金も、返済が送れてしまうと今後、住宅ローンを借りたりするときにも影響するので、返せる分以上の使い方をしないように注意してくださいね。

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